REPORTプロジェクトレポート

寿ダイカスト工業株式会社様 / 「イマドキのものづくり工場」完成までの軌跡

PROJECT INTERVIEW

"スタイリッシュ"かつ働きがいのある工場とは?

建設地の選定からイメージパースの作成まで

PHOTO:左:寿ダイカスト工業株式会社 専務取締役 那須一元様/中央左:代表取締役社長 井上博夫様/中央右から右:阪急CM 青山・吉水・植松

大阪府枚方市に本社工場のある寿ダイカスト工業株式会社様は自動車部品の大ロット生産から一般産業機器部品の小ロット生産まで幅広く金型、ダイカスト製品の製造販売を手掛けられています。阪急CMは「滋賀甲賀工場」について敷地選定支援からFFE調達支援(※)を含め竣工までCM業務を実施いたしました。今回は、当プロジェクトを担当された代表取締役社長 井上博夫様ならびに専務取締役の那須一元様に、弊社のCM業務についてお話を伺いました。

(※)FFE調達支援…「Furniture Fixture & Equipment」の略で、 家具・什器・備品・アートワーク等の調達支援業務

CLIENT

  • 井上博夫

    寿ダイカスト工業株式会社

    代表取締役社長

  • 那須一元

    寿ダイカスト工業株式会社

    専務取締役

INTERVIEWER

吉水 悟・青山 明生

阪急コンストラクション・マネジメント株式会社

大阪本社 CM部

 

*本インタビューは阪急CMが発行する阪急CM CHANNELvol.40(2022年11月発行)に掲載された内容を再編集したものです。掲載されている情報は取材当時のものです。

阪急CMとの出会い

阪急CMを知ったきっかけを教えてください。

井上社長:5年前に新工場を検討している時に阪急CMが開催された 「イマドキの工場づくり」というセミナーに参加させて頂きました。セミナー終了後にお話を伺い、その時初めてCMという業務を知りました。我が社は工場の建物づくりに関しては素人同然なので、阪急CMには土地の選定から設計・施工・コストの具体的な部分をサポートして頂きたいと思い、CM業務を依頼しました。

阪急CMに業務依頼をしてよかったと思う出来事はありますか。

那須専務 :我々では土地の価格や地方の特性などが把握できないことも多いのですが、阪急CMに依頼することで初期段階から全体の方向性が見えるようになり、非常に助かりました。また、社長の思いをイメージパースで具体的に絵で描いてもらったこともプロジェクトをうまく導いてもらえた点だと思っています。進捗状況や実施内容が明確になることで不安要素がなくなるため、プロジェクトの導入から依頼させてもらったことが一番良かったと思いました。

阪急CMが検討をおこなった建設候補地の比較図(抜粋)

井上社長 :従来の製造工場やものづくり工場というイメージがどうしても頭にありましたが、阪急CMに作成してもらったパースを見たときに今どきの工場だなという感じがしました。また建築コストの面は、 我が社には絶対分からないところなので、そこをゼネコンとの間に入ってもらい、十分に役目を果たしてもらえたことはありがたく感じています。コンサルフィ―の観点から、コストパフォーマンスを出してもらいたいと思っていましたが、最終的に想定していた数字で着地できたことも非常にありがたく感じています。

(左)実施設計時の完成予想パース(阪急CM作成)/(右)竣工写真(当初イメージのまま完成しました)

雇用面など今後期待されていることはありますか。

井上社長 :製造業は「きつい、汚い、危険」という3Kのイメージがあり、 工場のデザイン性はあまり重視されていません。今回の新工場では建物のデザインや工場内のレイアウトの様々なご提案が実現に至り、 大きな効果が期待できると思っています。我が社のお客様にご来訪いただいた際には「ダイカストの製造工場には見えませんね」という評価を多く頂き、非常に嬉しく感じています。

今後、当工場団地内が相乗効果で他の工場も良い方向性になれば工業団地全体のイメージアップになるのかなと期待しています。ほかにもエントランスのサイン含めてFFE業務の内装関係についてはいかがでしょうか。

井上社長: エントランスのデザインもスタイリッシュに仕上げていただき満足しています。

那須専務 :役員室のシックな雰囲気も事業戦略など検討するのに、窓から見える周囲の緑も相まってとても良い環境になりました。全体的なデザイン性が向上したことは様々な良い結果に繋がると思います。

(上)インテリアデザインパース/(下)竣工写真

今回の新工場建設プロジェクトを振り返り、反省点や重要だと感じられた点はありますか。

那須専務 :今から考えると、生産設備側のコンセプトや課題など生産に関する部分についてもっと深めて共有できていればという部分が反省点です。

井上社長 :我が社は建設については素人です。自分たちだけで設計施工者のコンペを行うのも難しかったと思います。CMを導入して様々な判断基準を提示してもらい、各項目の詳細なチェックなど自分たちだけでは及ばなかった部分まで考えていただけて、そういった部分が一番重要であり、そこを支援していただき助かりました。 一番はCMという業態を知ることができて良かったと思っています。他社でも同じように建設プロジェクトがある場合は阪急CMをご紹介したいと思っています。

本日はありがとうございました。

ありがとうございました。

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